大雨のあと、家の中で見ておく3か所。押し入れの奥・サッシの角・天井のしみの輪郭
9月3日の夜から5日にかけて、大阪は長い雨でした。台風24号そのものは沖縄の南に停滞していて、関西に上陸したわけではありません。ただ、前線に湿った空気が流れ込み、短い時間にまとまった雨が何度も降りました(大阪管区気象台の説明資料、9月2日)。こういう「横なぐりではなく、長く降る雨」のあとに、雨漏りの相談は増えます。
雨が上がった今のうちに、家の中で見ておくと後で助かる場所を3つ書きます。
天井のしみは、どこを見ればいいですか?
結論: しみの「輪郭」を見て、写真に日付を残してください。
うっすら黄色い輪ができていたら、それは今回の雨で濡れた跡です。前からあったしみと区別がつかないときは、スマホで写真を撮って日付を残しておいてください。次の雨で輪が大きくなっていれば、進行しています。
当社の写真診断(2026年1月〜6月、完了65件)で最も多かった被害箇所は「天井・屋根裏・軒天」の組み合わせでした。天井のしみは、屋根裏で一度受け止められた水が時間差で出てくることが多く、雨が止んでから広がるのはそのためです。
窓まわりは、何を確認しますか?
結論: サッシの角の下、カーテンの裏の壁紙が浮いていないかを触って確かめてください。
屋根より先に、窓の上の外壁の継ぎ目から水が入ることはよくあります。窓枠の下の壁紙が浮いていないか、触って冷たく湿っていないか。乾いていれば、少なくとも今回の雨では入っていません。
押し入れやクローゼットは、なぜ見落とされるのですか?
結論: 天井裏の断熱材が水を吸ってしまい、部屋には出てこないからです。
一番見落とすところが、2階の押し入れ・クローゼットの奥です。雨が入っても、天井裏の断熱材が吸ってしまって、部屋の天井には出てこない。押し入れの奥の壁がふやけている、カビの匂いがする。これは天井裏で止まっている雨漏りのサインです。
すぐに業者を呼んだほうがいいですか?
結論: その場で契約せず、写真を撮って、雨が2回降るまで様子を見ても遅くありません。
大雨の直後は「屋根が危ない」と飛び込みで訪ねてくる業者が増えます。沖縄県警が2026年9月、クーリングオフを書面に入れずに屋根修理を契約させた男を特定商取引法違反の疑いで逮捕したと報じられています(沖縄タイムス)。同種の相談は毎年出ています。
雨漏りは一度で原因が出ないことのほうが多く、「どの雨のときに、どこが濡れたか」の記録が一番の手がかりになります。当社の点検は足場を組まずに調べる方式で、急いで直すより先に入口を突き止めることを優先しています。相談は写真を送っていただくところからで構いません。
よくある質問
Q. 大雨のあと、天井にしみが出ました。すぐ修理が必要ですか? A. しみが出ただけなら、まず写真と日付を残してください。次の雨で広がるかどうかが判断材料になります。天井から水が落ちている、電気設備の近くが濡れている場合は、その日のうちに相談してください。
Q. 雨漏りの調査は、雨が降っていないときでもできますか? A. できます。散水して再現する方法と、しみの経路を辿る方法を組み合わせます。雨の記録があると再現の精度が上がります。
Q. 足場を組まずに雨漏りの原因は分かりますか? A. 多くの戸建て・小規模建物では分かります。屋根の上に上がる必要がある場合は、ドローンと赤外線で先に当たりをつけます。詳しくは料金と点検の流れをご覧ください。
出典: 大阪管区気象台「説明資料」(2026年9月2日)/国土交通省「災害情報(第3報)」(2026年9月5日)/沖縄タイムス(2026年9月)
執筆: 株式会社ドローン工務店(大阪市旭区・建設業許可 大阪府知事許可)